2026-04-17(金)第02回 春のフィールドワーク

2026年度授業計画
媽祖像(東京媽祖廟)

春のフィールドワーク

1.事前学習

13:10 事前学習
14:20 休憩

2.フィールドワーク

見学地 東京媽祖廟
    〒169-0073 東京都新宿区百人町1丁目24−12

14:30 大学出発→徒歩→ 14:43 市ヶ谷駅着
14:46 市ヶ谷駅発→JR総武線→ 14:56 大久保駅着
14:56 大久保駅発→徒歩→15:00 東京媽祖廟着

参考

 台湾の文化を特徴づけているものの一つに、仏教や道教への篤い信仰があります。なかでも人口の60%が信仰しているといわれるのが媽祖です。毎年旧暦の3月23日に行われる大甲媽祖巡礼には、百万人近くの信者が集まります。
 媽祖信仰については、李献璋『媽祖信仰の研究』(泰山出版社 1979年)が宋代から近代に至るまでの歴史と、琉球、日本への伝播について詳細な研究を行っています。
 それによれば、媽祖はもともと福建の船乗りたちが信仰する航海神でしたが、1123年、北宋が高麗に派遣した使節が嵐に遭った際、霊験を現して使節の船を救ったことで、一躍その名が知られるようになりました。南宋時代になると、莆田市湄洲の林氏の娘という本籍や姓が付与され、元・明代にはその霊験を伝えるさまざまな伝説が生まれました。
 台湾へは明代、福建からの移民がその信仰を伝えました。台湾各地に媽祖廟が建てられ、台湾海峡を渡る人びとを守る航海神として、また入植した人びとを守る郷土神として、篤く信仰されるようになりました。

▼台湾最古の官設媽祖廟台南大天后宮

 明代には、琉球にも媽祖信仰が伝えられました。閩人三十六姓と呼ばれる福建省からの移民の子孫が暮らす久米村には、媽祖を祀る上天妃宮が建てられ、中国からの冊封使船が入港している間、ここに媽祖神が預けられていました。那覇の町にも琉球王が建てた下天妃宮がありました。明治時代、琉球処分によって中国との冊封関係が絶たれると、これらの廟も廃絶され、現在は那覇市久米に上天妃宮の石門が残るだけです。

▼上天妃宮の石門(那覇市久米)

 江戸時代になると、薩摩や長崎にもその信仰が伝えられました。鹿児島城下の船津町には、江戸時代初めに天妃宮が建てられ、菩薩堂と呼ばれていました。江戸時代、長崎には毎年中国から多くの貿易船が来航し、多い年には100艘に達したといいます。このため長崎には、オランダ人を収容した出島とは別に、中国からの貿易商人を収容するための唐人屋敷が設けられていました。中国からの貿易商人たちは、長崎滞在中、船に祀った媽祖を出身地ごとに設けた唐寺(崇福寺、興福寺、福済寺)に預けていました。崇福寺興福寺にはいまも媽祖を祀る媽祖堂が残っています。
 水戸にある祇園寺にも媽祖の像(天妃尊)が伝わっています。これは水戸光圀が長崎から招いた東皐心越とうこう しんえつ禅師(1639~1695)が伝えたものといいます。
 本州の最北端にある青森県大間稲荷神社にも媽祖が祀られています。薩摩出身の伊藤五左衛門という人物が、薩摩の神社から奉遷したものといいます。
 2013年10月には、東京の大久保にも新たに媽祖を祀る廟が造られました。
 この廟を参拝し、媽祖など台湾のさまざまな民間信仰の神々を見学することしましょう。

▼環日本海・東シナ海諸国図

東京媽祖廟に祀られている台湾の神々

  1. 玉皇大帝
  2. 關聖帝君
  3. 濟公活佛
  4. 武財神
  5. 月下老人
  6. 福德正神
  7. 中壇大元帥
  8. 太歲星君
  9. 天上聖母
  10. 五營將軍
  11. 千里眼
  12. 順風耳
  13. 觀世音菩薩
  14. 準提佛母菩薩
  15. 大孔雀明王菩薩
  16. 藥師琉璃光如來佛
  17. 地藏王菩薩
  18. 地虎將軍

参考資料

 

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