研究活動

新井梨紗・清水玲奈 　稲荷山いなりやま古墳は、埼玉古墳群の中で最古の古墳で、その時期は5世紀頃とされています。墳丘は全長120メートル、高さ20メートルほどで、県内で3番目の規模を誇る前方後円墳です。墳丘の頂上に登ることができ、周囲の古墳を...

【コラム】仏教伝来を伝える遺跡群 雷丘東方遺跡（小墾田宮推定地）と向原寺（豊浦寺跡地） 後藤由貴乃 　中国の南北朝時代、西域から伝えられた仏教は、やがて東アジア各地に広まっていきました。日本に仏教が伝えられたのは、6世紀ごろ。その伝統は葬儀...

白鳥満理奈 韓衣からころも裾すそに取りつき泣く子らを 置きてぞ来きぬや母おもなしにして 　この歌は、大伴家持¹によって集められ、『万葉集』²に収められた防人歌の１つです。母親のいない我が子を残して、遠い九州まで派遣されることになった一人の父...

柳原瑚子 「そもそも当寺清水寺と申すは、大同二年の御草創、坂の上の田村丸の御願なり」 　謡曲『田村』にも謡われているとおり、清水寺は坂上田村麻呂を本願主とする寺です。 　平安時代に藤原明衡（989?-1066）が著した「清水寺縁起」によれば...

【コラム】和砂糖問屋の石灯籠 　江戸時代というと「鎖国」のイメージがありますが、実際には４つの窓口が開かれていました。対馬は朝鮮、薩摩藩は琉球、松前藩は蝦夷、長崎はオランダや清との貿易の窓口になっていました。 　これらの窓口を通じて、日本か...