2025-09-03(水)夏合宿(第2日)

2025年度授業計画
3世紀後半ごろの纏向遺跡と箸墓古墳(寺沢薫・加藤愛一)

目的
 日本の発祥の地となった明日香地方を訪れ、古墳時代から飛鳥時代にかけての日中文化交流の遺跡を見学する。

日程

1.古墳時代の遺跡

  9:00 纏向遺跡
【地図】桜井市辻・太田・東田
【解説】邪馬台国の遺跡?

  9:20 箸墓古墳
【地図】桜井市箸中
【解説】最古の前方後円墳、卑弥呼の墓か? 

10:00 泊瀬朝倉宮はつせあさくらのみや
【地図】桜井市黒崎・脇本
【解説】雄略天皇の宮。稲荷山古墳出土の鉄剣の銘にある斯鬼宮か?

2.飛鳥時代の遺跡

 飛鳥時代は、白村江の戦いを境として、前期と後期にわけることができます。(美術史では、大化の改新から平城京遷都までを白鳳時代といいます)

⑴飛鳥時代前期

10:30 豊浦宮とゆらのみや(向原寺)
【地図】奈良県高市郡明日香村豊浦630
【解説】推古天皇の母方の祖父・蘇我稲目の向原家のあったところで、592年(崇峻5年)、推古天皇はここで即位した。飛鳥時代はここに始まった。

13:30 小墾田宮おはりだのみや
【地図】明日香村雷丘いかずちのおか周辺
【解説】608年(推古16年)、倭王タリシヒコが裴世清ら隋の使節を迎えた宮
【コラム】遣隋使の謎

11:30 飛鳥寺
【地図】明日香村飛鳥
【解説】596年(推古天皇4年)に完成した蘇我氏の氏寺。595年(推古天皇3年)には百済僧慧聡、609年(推古天皇17年)には百済僧の道欣ら11人、623年(同31年)には高句麗僧の慧慈、625年(同33年)には高句麗僧の慧灌、ついで呉人の僧福亮、智蔵などが渡来した仏教を通じた文化交流の拠点)

12:00
石舞台古墳(明日香村島庄、蘇我馬子の墓とされる古墳)

12:30
農村レストラン 夢市茶屋で昼食



14:30 飛鳥宮(飛鳥板蓋宮あすかいたぶきのみや
(645年(皇極天皇4年)、乙巳の変(大化の改新)の舞台となった宮)

⑵飛鳥時代後期
14:30 飛鳥宮(飛鳥浄御原宮
あすかのきよみはらのみや
(天武天皇・持統天皇時代の宮)

⑶その他
15:30 法隆寺(斑鳩町、623年(推古31年)に「大唐漢人」(中国系渡来人)司馬達等の孫・止利仏師が建立した金堂釈迦三尊像や、制作年代が明らかなものとしては世界最古の印刷物である百万塔陀羅尼などを見学します)
【コラム】印刷術の誕生と伝播

 

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